電動スコップと根っこ。

電動スコップの魅力を徹底解説。ガーデニングからDIY作業まで、人力では大変な掘削・除雪を楽にする便利ツールの世界を紹介します。

ソフトノーロードは地味だが重要な機能だ —実際に使って気づいたこと

time 2026/01/16

電動スコップのカタログに「ソフトノーロード機能搭載」と書いてあっても、最初はピンとこないかもしれない。実際、私もそうだった。

だが、使い続けるうちに、この機能の重要性に気づくようになった。地味だが、長く使うなら見逃せない機能だ。

電動スコップは「オン」か「オフ」しかない

まず、電動スコップの操作について整理しておきたい。

電動ドライバーを使ったことがある人なら、トリガーを軽く握れば弱く回り、強く握れば強く回る、という感覚がわかるだろう。押し込み具合で出力を調整できる。

電動スコップは違う。

スイッチをオンにすれば打撃が始まり、オフにすれば止まる。それだけだ。

強弱の調整はできない。オンにした瞬間から、機械は全力で打撃を繰り出す。毎分数千回の打撃が、土に挿し込んでいようがいまいが、続く。

ソフトノーロードがないとどうなるか

電動スコップの作業は、「掘る→移動する→また掘る」の繰り返しだ。

土からスコップを引き抜いた瞬間、先端は何にも当たっていない状態になる。負荷がゼロの「無負荷状態」だ。

ソフトノーロード機能がない機器は、この無負荷状態でも全力で打撃し続ける。いわゆる「空打ち」だ。

空打ちが続くとどうなるか。

  • 機械への負担が増す:負荷がないまま打撃機構が全力で動くと、内部に余計なストレスがかかる。
  • 振動が手に伝わる:土に当たっていないぶん、振動が逃げずに腕に返ってくる。
  • 消費電力が無駄になる:仕事をしていないのに電力を消費する。

ソフトノーロードの本当の価値

ソフトノーロード機能があると、無負荷状態を検知して、自動的に打撃を停止または弱める。

消費電力の節約になる、と説明されることが多い。確かにそうだが、正直なところ、それは微々たるものだ。

本当の価値は、機械への負担を減らすことにある。

空打ちは、機械にとって無意味な全力運動だ。それを作業中に何十回、何百回と繰り返せば、機械の寿命に影響する。ソフトノーロードは、その無駄な負担をカットしてくれる。

つまり、この機能は「長く使うため」の機能なのだ。

意識しないと気づかない

ソフトノーロードは、あって当然のように働く機能だ。

土から引き抜いたら打撃が弱まる。また挿し込んだら打撃が戻る。使用者は特に意識しない。「そういうものだ」と思って使っている。

だからこそ、この機能がない機器を使ったときに初めて気づく。「あれ、引き抜いても止まらない」「空中でガンガン動いている」と。

地味な機能は、なくなって初めて価値がわかる。

結論

ソフトノーロードは、電動スコップを長く使うために重要な機能だ。

電動スコップはオン/オフしかない。強弱調整ができない以上、無負荷時に自動で打撃を抑える機能がなければ、機械は常に全力で空打ちし続ける。それは機械の寿命を縮める。

消費電力の節約は副次的なメリットにすぎない。本当の価値は、機械への負担軽減だ。

購入やレンタルの際、定回転制御と並んで、ソフトノーロードの有無もチェックしておきたいポイントだ。地味だが、長く付き合うなら、この機能があるかないかで差が出る。

 

著者情報

レンタルのローム 西山

レンタルのローム 西山

コンテンツ責任者

自宅の畑で使い始めたことが、電動スコップに詳しくなったきっかけでした。このサイトでは、電動スコップの基礎基本からマニアックな内容までお伝えしています。