電動スコップと根っこ。

電動スコップの魅力を徹底解説。ガーデニングからDIY作業まで、人力では大変な掘削・除雪を楽にする便利ツールの世界を紹介します。

主根は途中で切断するのが現実的

time 2026/01/24

庭木を撤去するとき、「根っこまで完全に抜かなければ」と思う人は多い。根が残っていたら、また生えてくるのではないか。そう心配するのは自然なことだ。

だが、実際に主根を掘り出そうとしたことがある人なら、その大変さを知っているはずだ。

結論から言えば、主根は途中で切断するのが現実的だ。

主根を完全に除去しようとすると

主根とは、植物の中心となる太い根だ。地中深くまで伸び、樹木を支えている。

この主根を完全に除去しようと思うと、どうなるか。

  • 深く掘らなければならない:主根は想像以上に深く伸びている。30センチ、50センチ、それ以上のこともある。
  • 広く掘らなければならない:根は真下だけでなく、斜めにも広がっている。周囲も含めて大きな穴を掘ることになる。
  • 体力と時間を大量に消費する:電動スコップがあっても、この規模の掘削はかなり骨が折れる。

しっかりと地面に根付いた庭木の主根を、完全に除去しようとするのは、はっきり言ってあまり生産的ではない

途中で切断するという選択

では、どうするか。

電動スコップで主根の周囲をそこそこ掘ったら、見えている主根を途中でノコギリや剪定バサミで切断する。これが現実的な方法だ。

根元から完全に抜くのではなく、地中のある深さで切ってしまう。切断面から下は、そのまま土の中に残す。

「そこそこ掘る」というのは、主根が見えて、切断できる程度まで掘るということだ。完全に露出させる必要はない。ノコギリの刃が入る程度に見えていればいい。

「残った根から、また生えてくるのでは?」

この方法に対して、こういう心配があるかもしれない。

「根っこが残ったままなら、また生えてくるのではないか?」

たしかに、その可能性はある。樹種によっては、残った根から芽が出ることもある。

だが、こう考えてほしい。

  • 生えてくるとしても、当分先だ:切断直後に芽が出るわけではない。数ヶ月、あるいは数年かかることもある。
  • 突然元の大きさになるわけではない:仮に芽が出ても、最初は小さな芽だ。元の樹木の大きさに戻るには、また何年もかかる。
  • そのまま枯れることも多い:地上部を失った根は、そのまま腐って土に還ることも多い。必ず再生するわけではない。

つまり、「また生えてくるかもしれない」というリスクは、それほど大きなものではない。

完璧を求めるコストと、現実的な判断

主根を完全に除去しようとすれば、膨大な時間と体力を消費する。

途中で切断すれば、作業は大幅に短縮できる。仮に数年後に芽が出たとしても、そのときに対処すればいい。小さな芽を抜くのは、大きな樹木を撤去するよりはるかに楽だ。

完璧を求めて消耗するより、現実的な判断をして、浮いた時間と体力を他の作業に回す。これが生産性の高い方法ではないか。

具体的な手順

実際の作業は、こんな流れになる。

  1. 地上部を切る:まず樹木の幹や枝を、邪魔にならない高さまで切り落とす。
  2. 電動スコップで周囲を掘る:主根の周囲を掘り、根を露出させる。完全に露出させる必要はない。
  3. 太い根を切断する:見えている主根や太い根を、ノコギリや剪定バサミで切断する。
  4. 切り株と根鉢を取り除く:切断した部分より上の根鉢を、引き抜くか掘り出す。
  5. 穴を埋め戻す:土を戻して整地する。

ポイントは、2と3の工程で「完璧を求めない」ことだ。

結論

主根を完全に除去しようとするのは、あまり生産的ではない。深く、広く掘らなければならず、膨大な時間と体力を消費する。

途中で切断するのが現実的だ。電動スコップでそこそこ掘って、見えた主根をノコギリで切る。それで十分だ。

「残った根から生えてくるかもしれない」という心配はあるかもしれない。だが、生えてくるとしても当分先だし、突然大きくなるわけでもない。そのときに対処すればいい。

完璧を求めるより、現実的な判断を。それが、庭仕事を長く続けるコツだ。

 

著者情報

レンタルのローム 西山

レンタルのローム 西山

コンテンツ責任者

自宅の畑で使い始めたことが、電動スコップに詳しくなったきっかけでした。このサイトでは、電動スコップの基礎基本からマニアックな内容までお伝えしています。