2026/01/26
庭木を撤去するとき、「根っこまで完全に抜かなければ」と思う人は多い。根が残っていたら、また生えてくるのではないか。そう心配するのは自然なことだ。
だが、実際に主根を掘り出そうとしたことがある人なら、その大変さを知っているはずだ。
結論から言えば、主根は途中で切断するのが現実的だ。
主根を完全に除去しようとすると
主根とは、植物の中心となる太い根だ。地中深くまで伸び、樹木を支えている。
この主根を完全に除去しようと思うと、どうなるか。
- 深く掘らなければならない:主根は想像以上に深く伸びている。30センチ、50センチ、それ以上のこともある。
- 広く掘らなければならない:根は真下だけでなく、斜めにも広がっている。周囲も含めて大きな穴を掘ることになる。
- 体力と時間を大量に消費する:電動スコップがあっても、この規模の掘削はかなり骨が折れる。
しっかりと地面に根付いた庭木の主根を、完全に除去しようとするのは、はっきり言ってあまり生産的ではない。
途中で切断するという選択
では、どうするか。
電動スコップで主根の周囲をそこそこ掘ったら、見えている主根を途中でノコギリや剪定バサミで切断する。これが現実的な方法だ。
根元から完全に抜くのではなく、地中のある深さで切ってしまう。切断面から下は、そのまま土の中に残す。
「そこそこ掘る」というのは、主根が見えて、切断できる程度まで掘るということだ。完全に露出させる必要はない。ノコギリの刃が入る程度に見えていればいい。
「残った根から、また生えてくるのでは?」
この方法に対して、こういう心配があるかもしれない。
「根っこが残ったままなら、また生えてくるのではないか?」
たしかに、その可能性はある。樹種によっては、残った根から芽が出ることもある。
だが、こう考えてほしい。
- 生えてくるとしても、当分先だ:切断直後に芽が出るわけではない。数ヶ月、あるいは数年かかることもある。
- 突然元の大きさになるわけではない:仮に芽が出ても、最初は小さな芽だ。元の樹木の大きさに戻るには、また何年もかかる。
- そのまま枯れることも多い:地上部を失った根は、そのまま腐って土に還ることも多い。必ず再生するわけではない。
つまり、「また生えてくるかもしれない」というリスクは、それほど大きなものではない。
完璧を求めるコストと、現実的な判断
主根を完全に除去しようとすれば、膨大な時間と体力を消費する。
途中で切断すれば、作業は大幅に短縮できる。仮に数年後に芽が出たとしても、そのときに対処すればいい。小さな芽を抜くのは、大きな樹木を撤去するよりはるかに楽だ。
完璧を求めて消耗するより、現実的な判断をして、浮いた時間と体力を他の作業に回す。これが生産性の高い方法ではないか。
具体的な手順
実際の作業は、こんな流れになる。
- 地上部を切る:まず樹木の幹や枝を、邪魔にならない高さまで切り落とす。
- 電動スコップで周囲を掘る:主根の周囲を掘り、根を露出させる。完全に露出させる必要はない。
- 太い根を切断する:見えている主根や太い根を、ノコギリや剪定バサミで切断する。
- 切り株と根鉢を取り除く:切断した部分より上の根鉢を、引き抜くか掘り出す。
- 穴を埋め戻す:土を戻して整地する。
ポイントは、2と3の工程で「完璧を求めない」ことだ。
結論
主根を完全に除去しようとするのは、あまり生産的ではない。深く、広く掘らなければならず、膨大な時間と体力を消費する。
途中で切断するのが現実的だ。電動スコップでそこそこ掘って、見えた主根をノコギリで切る。それで十分だ。
「残った根から生えてくるかもしれない」という心配はあるかもしれない。だが、生えてくるとしても当分先だし、突然大きくなるわけでもない。そのときに対処すればいい。
完璧を求めるより、現実的な判断を。それが、庭仕事を長く続けるコツだ。