電動スコップと根っこ。

電動スコップの魅力を徹底解説。ガーデニングからDIY作業まで、人力では大変な掘削・除雪を楽にする便利ツールの世界を紹介します。

打撃力と打撃数、どちらを重視すべきか?体への負担の違いを考える

time 2026/01/12

電動スコップを選ぶとき、カタログには「打撃力○J」「打撃数○bpm」といった数値が並んでいる。打撃力が大きければ一発が強い。打撃数が多ければ連続して打てる。

では、打撃力が大きければ打撃数が少なくても効率的に掘れるのか? そして、打撃力が強いことで生じる負担は、打撃数が多い場合とは違うのではないか?

打撃力と打撃数、それぞれの意味

まず、両者の違いを整理しておこう。

  • 打撃力(J:ジュール):1回の打撃で発生するエネルギーの大きさ。数値が大きいほど一発が強力。
  • 打撃数(bpm):1分間に行う打撃の回数。数値が大きいほど連続して細かく打てる。

打撃力は「一発の強さ」、打撃数は「打つ速さ」を示している。どちらも掘削効率に関わるが、意味が異なる。

打撃力が大きければ、打撃数は少なくていいのか?

理屈の上では、打撃力が大きければ一発で深く食い込むので、打撃数が少なくても掘り進められる可能性はある。硬い土や根に対しては、細かく何度も叩くより、一発で割ったほうが効率的な場面もあるだろう。

だが、これは「打撃力が大きければ楽」という意味ではない。

負担の性質が違う

ここが重要なポイントだ。打撃数が多い場合と、打撃力が強い場合では、体への負担の性質が異なる。

打撃数が多い場合の負担

打撃数が多いと、細かい振動が連続して体に伝わる。一発一発は軽くても、それが毎分数千回となると、腕や手にじわじわと疲労が蓄積する。長時間使うと、しびれや疲れを感じやすい。

これは「じわじわ型」の負担だ。

打撃力が強い場合の負担

打撃力が強いと、一発ごとの衝撃・反動が大きくなる。土に食い込む瞬間、ガツンと腕や肩に力が返ってくる。体勢が崩れやすく、しっかり構えていないと振り回される感覚がある。

これは「ガツン型」の負担だ。

どちらが楽かは、人と作業による

じわじわ型とガツン型、どちらが楽かは一概に言えない。

  • 細かい振動が苦手な人は、打撃力が強く打撃数が少ない機種のほうが合うかもしれない。
  • 瞬間的な衝撃が苦手な人は、打撃力が控えめで打撃数が多い機種のほうが扱いやすいかもしれない。

また、作業の性質によっても変わる。硬い土を短時間で崩すなら打撃力重視、柔らかい土を広い面積で掘り進めるなら打撃数重視、といった使い分けもありうる。

結論

打撃力が大きければ打撃数が少なくても効率的に掘れる場面はある。だが、それは「負担がない」という意味ではない。

打撃数が多いと「じわじわ疲れる」、打撃力が強いと「ガツンと来る」——負担の性質が違うだけで、どちらも体には影響がある。

カタログスペックだけで判断せず、自分の体力や好み、作業の性質に合ったバランスを探ることが、電動スコップ選びのコツだ。

 

著者情報

レンタルのローム 西山

レンタルのローム 西山

コンテンツ責任者

自宅の畑で使い始めたことが、電動スコップに詳しくなったきっかけでした。このサイトでは、電動スコップの基礎基本からマニアックな内容までお伝えしています。