2026/01/15
電動スコップのスコップ部分、つまりアタッチメント。大きいほうがたくさん掘れて効率がいい、そう思うかもしれない。だが、話はそう単純ではない。
そもそも、選択肢は多くない
まず前提として、スコップアタッチメントには種類がそれほど多くない。幅は80mm〜120mm程度、長さは300mm〜500mm程度。シャンク規格(SDSプラスやSDSマックス)を合わせる必要もあるため、実際に選べる範囲はさらに限られる。
それでも、サイズの違いが作業にどう影響するかを知っておくことは、選ぶときの判断材料になる。
電動がやるのは「差し込む」まで
ここで重要なのは、電動スコップが担うのは「土中にスコップを差し込む」ところまでという点だ。電動ハンマーの打撃力で地面を割り、スコップを土に食い込ませる。ここまでは機械がやってくれる。
だが、その先——土をすくい上げて移動させるのは人力である。
この構造を忘れると、スコップ選びで判断を誤る。
大きいスコップの落とし穴
スコップの先端部分(土をすくう箇所)が大きければ、一度に多くの土を掘り起こせる。差し込みの効率は上がるかもしれない。
しかし、すくい上げる土の量も増える。土は重い。湿った土ならなおさらだ。大きなスコップで深く差し込めば、持ち上げるときの負担は確実に増す。
結果として、こうなる。
- 大きいスコップ:一回で多く掘れるが、すくい上げが重くなり、疲れやすい。
- 小さいスコップ:一回の量は少ないが、すくい上げが軽く、繰り返しの負担が少ない。
作業全体で考える
電動スコップの効率は、「電動で差し込む工程」と「人力ですくい上げる工程」の両方で決まる。どちらか一方だけを見て判断すると、実際の作業で苦労することになる。
たとえば、広い畑を一気に耕したいなら、大きめのスコップで回数を減らすほうが合理的かもしれない。だが、一人でコツコツ作業するなら、小さめのスコップで負担を抑えたほうが、結果的に長く続けられる。
スコップアタッチメントは大きければいいというものではない。電動が担う「差し込み」と、人力が担う「すくい上げ」の両方を考えて、自分の体力と作業スタイルに合ったサイズを選ぶことが大切だ。
選択肢は多くないからこそ、その違いを理解しておく価値がある。